療育の効果とそれぞれの有資格者の活躍術
今回は、「療育の効果とそれぞれの有資格者の活躍術」と題して、療育の効果や療育施設で働いている有資格者がどのように働いているのか、などについてお話ししていきます。
それではさっそくいきましょう!
療育施設で働いている人はどのような資格を持っているのか?
まず、療育施設で働いている人はどのような資格を持っているのか?ということですが、具体的には下記のような資格を持って働いています。
- 保育士
- 児童指導員
- 作業療法士
- 理学療法士
- 言語聴覚士
それぞれの有資格者が現場ではどのような療育をしているのか?
では次に、先ほどお話しした資格を持った人たちが、現場ではどのような療育をしているのか、資格別にご説明していきます。
保育士
保育のプロであり、お子さま(特に児童発達支援による未就学)へ行き届いた支援が行えるようになるために働いています。
ちなみに「行き届く」とは、未就学のお子さまの気持ちや行動に寄り添い、また発達の観点のみならず、お子さまへの関わり方や声のかけ方、そして未就学のお子さまに興味を惹かせるような世界観や、楽しめる遊び作りの提供などを行っています。
児童指導員(教員資格)
学校教師としての経験やそれを目指す過程で学んだこと、また実習で培った経験を、放課後等デイサービス(就学後)でお子さまと関わる際に活かしています。
就学後のお子さまの関わり方や声のかけ方、学習支援の寄り添い方や活動の立案など、大いに児童指導員としての知識やスキルを活かせますよ。
作業療法士
児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた微細活動など身体の細かい動きを観察し、それを評価した上で、そのお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。
学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに作業療法士としてのの知識やスキルを活かすことができます。
また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、作業療法士としてのスキルを活かすことができますよ。
理学療法士
児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた粗大活動など身体の大きな動きを観察し、それを評価した上で、そのお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。
学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに理学療法士としての知識やスキルを活かせます。
また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、理学療法士としてのスキルを活かすことができますよ。
言語聴覚士
児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた発語や認知、摂食や嚥下などに関する検査と評価を行います。
特に児童発達支援では、発語や認知に関するプロフェッショナルとして活躍するケースが多いですね。
相手からの言葉を正しく認知する能力や、自分の気持ちを言葉として発語する能力など、言語療法は4~5歳ごろから始めるケースが多いと言われていますが、対象となるお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。
学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに言語聴覚士としての知識やスキルを活かせます。
また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、言語聴覚士としてのスキルを活かすことができますよ。
療育の正しいアプローチ
それでは次は、療育の正しいアプローチについて詳しくご説明していきます。
適切な療育方法の理解
まず、お子さまにとって適切な療育方法を理解することが大切ですので、下記の点を意識してみてください。
- 情報収集: 発達障がいや療育についての知識を学ぶことが大切ですので、関連する本を読んだり、専門家に相談し、知識を得るようにしましょう。
- 個別のニーズに応える: お子さまの特性やニーズに合わせた療育を提供することが重要ですので、そのためにお子さまの様子や反応を観察し、それを踏まえて専門家に相談し、お子さまに最適な療育方法や療育施設を選びましょう
- ご家庭でのサポート: ご家庭でも療育をサポートすることが大切になってきますので、保護者さまはお子さまの療育を理解し、ご家庭での環境を整えることを意識してください。
- コミュニケーション: 療育スタッフや先生たちとのコミュニケーションを大切にし、お子さまの進歩や課題を共有することが重要です。
このようにお子さまの療育に適切なアプローチと方法を理解し、適切な療育を提供することがお子さまの発達に役立つのです。
お子さまの成長と自立を促す療育プログラム
お子さまの成長と自立を促す療育プログラムは、障がいを持つお子さまたちが学習や生活に自信を持てるようになるために、とても重要になってきます。
そして療育プログラムは、お子さまの特性を理解しながら、必要な支援を提供するもので、例えば、自閉症スペクトラム障がいのお子さまには、コミュニケーションや運動スキルを強化する活動が含まれることが多いです。
また、ご家族も療育プログラムに参加することで、お子さまの成長をサポートし、ご家庭内でのコミュニケーションや対応力を高めることができるようになってきます。
療育施設では、お子さまたちに適切な環境を提供し、それぞれのお子さまのニーズに合わせたカリキュラムを設定してくれて、専門の先生やスタッフが、お子さまたちの成長を見守りながら、適切な指導を行ってくれます。
療育プログラムを利用するメリットは、お子さまが自分で問題を解決できるようになり、それによって自立を目指すことができるようになり、そしてご家族も、お子さまの障がいに対する理解を深め、お子さまと向き合う力を養うことができるようになる、ということです。
療育施設の選び方
次に療育施設の選び方についてですが、具体的には下記のポイントがあります。
- お子さまとスタッフの人数バランスが良い(利用者一人に対してスタッフが2〜3人いる)
- 見学の対応をしているスタッフの雰囲気が良い(「笑顔がある」など)
- 施設で行なっている活動の意図・目的がしっかりしている
- スタッフの勤務先への所属意識がしっかりしている
これらのポイントを意識してみてください。
また、療育施設への就職・転職を考えているのであれば、
- 施設見学の際にお子さまとの関わる時間を設けてくれたり、各有資格者のスタッフに見学の対応をしてもらい、実際に働き方などを聞ける体制を取っているか
- 新卒の学生さん向けに「インターン」や「職場体験会」などの機会を設け、就職するにあたり知りたい情報や体験をいつでも快く提供してくれる施設なのか
このあたりをポイントとして、施設を見学してみることをおススメします。
療育は「親としての心がけ」も重要
療育はお子さまのことだけに目が行きがちですが、保護者さまとしても心を込めて対応していくことが必要で、お子さまの成長にはご家族の方の協力は必要不可欠です。
この点を次に詳しく見ていきましょう。
普段のお子さまの様子を観察し寄り添い関わることで育むコミュニケーション
療育においても、お子さまとのコミュニケーションは、お子さまの成長や自立に欠かせない要素です。
なのでまず、お子さまの話をしっかりと聞き、理解しようとする姿勢が大切になります。
お子さまが感じている悩みや困難を知ることで、適切な支援をすることができますので。
たとえば、非言語のお子さまとはボディーランゲージを通して、身体の使い方であったり口の使い方だったりを有資格者の目線で観察し、保護者さまと共有します。
言語の使い方に誤りがある場合は、有資格者の先生が訂正しながら正しい言葉遣いをサポートします。
これらは、普段のお子さまの遊び(療育・支援)の中で、先生とお子さまが共に楽しみながら行い、ご家族の方には遊びを通じてお子さまの成長をサポートできるようアドバイスさせていただき、お子さまと一緒に楽しむ時間を提案します。
関係機関とのサポートの活用
療育を行うのは、ご家族だけではなく、関係機関(保育園・こども園・小学校等)のサポートも必要不可欠です。 そこで次は、関係機関と事業所での療育について、どのように連携サポートを行なっているかついてご説明していきます。
さまざまな支援制度の利用
保育所等訪問支援サポート
幼稚園・保育園・こども園・小学校・学童保育等へ、施設の有資格の支援員が訪問し、関係機関の先生方とお子さまの集団や小集団や個別での気づきなどの情報共有を行い、有資格者の視点からの観察した内容などの意見交換を行なっています。
特に、現場経験がある保育士資格や教員免許をお持ちの支援員は、現場の意見やお困りごとなどを現場の人の気持ちを理解し伝えていくことができるので、このサービスの利点につながります。
家庭支援サポート
保護者さまと面談を行い、それぞれに悩みごとやお困りごとタイムリーに伺い、アドバイスや相談を聞くと言ったサポートがあります。
有資格者(特に医療系の資格者)は専門的な視点を持ち合わせているのので保護者様などが普段気づかない点や、新しい気づきを教えてくれるなど、保護者様にとって必要不可欠な資格になります。
現在の療育環境と今後の展望
現在の療育環境は、お子さまたちにとって良い方向に進んでいると言えます。
というのも、療育施設は毎年増えてきていて、より多くのお子さまたちが適切な支援を受けられるようになっているからです。
近年では医療系の専門職の支援員も増えてきたことで、療育環境の質やレベルは、飛躍的に上がってきたと感じています。
今後の展望としては、さらに療育環境や制度を整備し、全ての発達障がいのお子さまたちが適切なサポートを受けられるようになることが望まれます。
療育に関するよくある質問と答え
それでは次に、療育に関するよくある質問とその答えをご紹介します。
質問:療育の適切な回数や期間は?
療育の適切な回数や期間は、お子さまそれぞれの障がいや症状、成長や変化によって異なります。
だからこそ、まずは専門の先生に相談して、お子さまに合ったプログラムを選ぶことが重要です。
そしてその後、お子さまの状態や療育の効果を定期的に見直し、適切な回数や期間を決定していきます。
とにかく療育は、「お子さま本人のペースで進める」ことが重要で、無理に回数や期間を増やしたりしてしまうと、お子さまにストレスがかかってしまいます。
また、ご家庭や学校でのサポートや環境も療育の効果に影響を与えるため、療育以外の生活も考慮することが大切ですね。
質問:やはり早期療育がいいのか?
早期療育は、障がいが発覚した際にすぐに始めることで、お子さまの成長や症状の改善に大きな効果があると言われています。
早期療育が重要な理由は、お子さまの発達が早い時期に適切な支援を行うことで、学習やコミュニケーションの問題を解決しやすくなるからです。
そして早期療育を選ぶ際は、お子さまのニーズに合った施設やプログラムを選ぶことが大切です。
また、ご家庭や学校などとも連携して、お子さまの状況に合わせたサポートを提供することが、療育の効果を高めます。
とにかく、正しい選択をするためには専門家や先生に相談し、お子さまやご家庭に合った療育方法を見つけることが大切になります。
まとめ:療育にとっての有資格者の強み
療育にとっての有資格者の強みは、なんと言っても専門的な知識と今まで培ってきたノウハウを、お子さま一人一人に寄り添って関われ活かしていけるものです。
病院や成人、老人の施設とは違い、お子さまの成長を身近なところで感じられることは、通所支援型の療育施設のよいところだと感じます。
最後に残業の少なさや休みの取りやすさから、プライベートと仕事の両立もしやすくなる利点もあります。
ちなみにこの記事を執筆しているのは、埼玉県行田市・鴻巣市にある児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷりんしぱる」です。
ぷりんしぱるは「勉強についていけない」「お友だちとうまく遊べない」「集中して物事に取り組めない」など、発達・成長に心配のあるお子さまや、障がいを持ったお子さまを対象とした施設です。
ご家族の不安に寄り添い、ご相談しながら、お子さま一人一人が「主役(プリンシパル)」として人生を歩めるよう「発達基礎プログラミング」の考え方に基づいた最適な療育プランをご提案させていただいています。
お子さまがたくさんの仲間と共に楽しみながら成長できる、笑顔あふれる未来づくりを全力で支援いたしますので、ご興味があればお気軽にご連絡ください。
また、ぷりんしぱるでは一緒に働いてくれる仲間も大募集しています!
「“お子さまの人生は、お子さまが主役”であり、それを一生懸命サポートするご家族を、さらに私たちが支える!!」
という想いの下に「ぷりんしぱる」を運営しています。
感謝と喜びを仲間と共感し、身近にいる大切な人から、関わる全ての人たちへの恩返しのために、素直な気持ちでどんなことでも挑戦する気概を持って働ける人たちを育み、サポートしていきます。
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