療育のデメリットとは?【療育に取り組む保護者さまからの質問シリーズ】
埼玉県行田市・鴻巣市にある児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷりんしぱる」がお届けする、求職者向けコラム。
今回は、お子さまの療育に取り組んでいる保護者さまからよくいただくご質問として、
「療育のデメリットとは?」
こちらについて、児発管(児童発達支援管理責任者)の視点からお答えしていきます。
それではさっそくいきましょう!
療育のデメリットとは?驚くような事実に迫る
療育にはメリットもある半面、当然デメリットもあります。
この「療育のデメリット」についても、児発管の立場から保護者さまにしっかりとご説明しています。
保護者さまにお伝えするべきデメリット1:療育施設の不安要素
療育のデメリットのひとつとして、「療育施設の不安要素」が挙げられます。
具体的にはまず、施設によっては残念ながら、先生やスタッフの人数が足りていないことがあります。
そのような状況では、お子さま一人一人にしっかりと向き合ってくれないことがあるのです。
また療育施設といえど、その中には残念ながら、お子さまたちが成長するための環境が整っていないところもあります。
具体的には、療育の方法が古かったり、適切なサポートが受けられなかったりすることがあるのです。
また、施設によっては、お子さまの特性や障がいのレベルによって適切な支援を受けられないことがあり、それがお子さまに大きなストレスを与えてしまうことになります。
保護者さまにお伝えするべきデメリット2:お子さまやご家族の精神的負担
療育のデメリットの二つ目として、「お子さまやご家族の精神的負担」が挙げられます。
これは例えば、お子さまが他のお子さまたちと比べられてしまうことで、自分に自信を持てなくなることがあります。
また、療育の負担が大きいと思われている保護者さまは、お子さまを療育施設に通わせることで、お子さまの成長を見守る役割を他人に任せきりにしてしまい、それによって親子の絆が弱まってしまうことがあります。
さらに、療育に関する費用や時間の負担が大きいことが、精神的なストレスにつながってしまうこともあるのです。
保護者さまにお伝えするべきデメリット3:社会的な誤解
療育のデメリットの三つ目として、「社会的な誤解」が挙げられます。
これは例えば、療育を受けているお子さまが「障がいのある子だけの施設に通っている」という誤解を受けることがありますが、その結果、お子さまが他の子たちから仲間はずれにされてしまうことがあるのです。
また、その保護者さまも「障がいのある子の親」というレッテルを貼られてしまい、その影響で保護者さま同士の交流が減ってしまい、孤立することがあります。
保護者さまにお伝えするべきデメリット4:お子さまの成長や自立に影響する問題
療育のデメリットの四つ目として、「お子さまの成長や自立に影響する問題」が挙げられます。
これは例えば、発達障がいや自閉症スペクトラムのお子さまは、コミュニケーションスキルが不足している場合が多く、それが日常生活や学習に支障をきたすことがありますが、そのようなお子さまの理解力の違いや特性を十分に把握せず、一律の教育方法をとってしまうことで、無理な状況に置かれることがあるのです。
さらに、お子さまたちに適切な支援や環境が整っていないため、自分の能力を十分に発揮できず、孤立してしまうケースもあります。
また、保護者さまがお子さまの成長や自立に不安を感じて、過保護になってしまうことがありますがこれも問題で、というのも過保護は、お子さまが自立する機会を奪ってしまう恐れがあるからです。
児発管の立場から保護者さまにお伝えしている「療育のデメリットを克服するための方法」
ここまで、療育についてのさまざまなデメリットについてお話ししてきましたが、ここからは児発管の立場から保護者さまにお伝えしている、療育のデメリットを克服するための方法についてお話ししていきます。
療育施設選びで大切なポイント
療育では、療育施設選びが重要となりますが、具体的には下記のポイントをおさえて選んでみるよう、保護者さまにお伝えしています。
- お子さまとスタッフの人数バランスが良い
- 見学の対応をしているスタッフの雰囲気が良い(「笑顔がある」など)
- 施設で行なっている活動の意図・目的がしっかりしている
- スタッフの勤務先への所属意識がしっかりしている
また、この記事を読んでくださっているあなたが、療育施設への就職・転職を考えているのであれば、
- 施設見学の際にお子さまとの関わる時間を設けてくれたり、各有資格者のスタッフに見学の対応をしてもらい、実際に働き方などを聞ける体制を取っているか
- 新卒の学生さん向けに「インターン」や「職場体験会」などの機会を設け、就職するにあたり知りたい情報や体験をいつでも快く提供してくれる施設なのか
このあたりをポイントとして、施設を見学してみることをおススメします。
サポート体制の重要性とその実現方法
障がいや発達の問題を抱えるお子さまにとって、療育でのサポート体制の重要性は非常に高く、それをどう実現させるかも重要となります。
療育でのサポート体制が整っていると、お子さまは自分のペースで成長でき、自立する力をつけることができますので。
その「療育のサポート体制」を実現させる方法としては、以下が挙げられます。
- 療育者に専門スタッフがしっかりと配置されている
- 保育所等訪問支援などのサービスで学校や保育園などでのお子さまの理解と協力を得るためのサポートが提供されている
- ご家族や保護者さまがお子さまの成長をサポートする
- 交流会や夏祭りや公共交通機関を使ったおでかけ等のイベントを通して、地域社会での支援を受けることができる環境を整える
これらの方法を実践することで、お子さまにとって最善のサポート体制を整えることができることを保護者さまにお伝えしています。
お子さまをサポートしてくれる多種の専門家(有資格者)たち
お子さまをサポートしてくれる療育に関わる専門家(有資格者)は、下記のように多種にわたります。
- 保育士
- 児童指導員
- 作業療法士
- 理学療法士
- 言語聴覚士
そして、このような資格を持った人たちが、現場ではどのような療育をしているのか、資格別にご説明させていただきますね。
保育士
保育のプロであり、お子さま(特に児童発達支援による未就学)へ行き届いた支援が行えるようになるために働いています。
ちなみに「行き届く」とは、未就学のお子さまの気持ちや行動に寄り添い、また発達の観点のみならず、お子さまへの関わり方や声のかけ方、そして未就学のお子さまに興味を惹かせるような世界観や、楽しめる遊び作りの提供などを行っています。
児童指導員(教員資格)
学校教師としての経験やそれを目指す過程で学んだこと、また実習で培った経験を、放課後等デイサービス(就学後)でお子さまと関わる際に活かしています。
就学後のお子さまの関わり方や声のかけ方、学習支援の寄り添い方や活動の立案など、大いに児童指導員としての知識やスキルを活かせますよ。
作業療法士
児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた微細活動など身体の細かい動きを観察し、それを評価した上で、そのお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。
学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに作業療法士としてのの知識やスキルを活かすことができます。
また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、作業療法士としてのスキルを活かすことができますよ。
理学療法士
児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた粗大活動など身体の大きな動きを観察し、それを評価した上で、そのお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。
学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに理学療法士としての知識やスキルを活かせます。
また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、理学療法士としてのスキルを活かすことができますよ。
言語聴覚士
児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた発語や認知、摂食や嚥下などに関する検査と評価を行います。
特に児童発達支援では、発語や認知に関するプロフェッショナルとして活躍するケースが多いですね。
相手からの言葉を正しく認知する能力や、自分の気持ちを言葉として発語する能力など、言語療法は4~5歳ごろから始めるケースが多いと言われていますが、対象となるお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。
学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに言語聴覚士としての知識やスキルを活かせます。
また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、言語聴覚士としてのスキルを活かすことができますよ。
ちなみにこの記事を執筆しているのは、埼玉県行田市・鴻巣市にある児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷりんしぱる」です。
そして、ぷりんしぱるでは一緒に働いてくれる仲間も大募集しています!
「“お子さまの人生は、お子さまが主役”であり、それを一生懸命サポートするご家族を、さらに私たちが支える!!」
という想いの下に「ぷりんしぱる」を運営しています。
感謝と喜びを仲間と共感し、身近にいる大切な人から、関わる全ての人たちへの恩返しのために、素直な気持ちでどんなことでも挑戦する気概を持って働ける人たちを育み、サポートしていきます。
お子さまのご支援を通し、一緒に成長していきませんか?
※採用に関するご相談や職場見学会の詳細は、【こちら】または【下記バナーをタップ】よりご確認ください。
保護者さま自身のメンタルケアも忘れずに
発達障がいのお子さまを育てる保護者さまにとって、「保護者さま自身のメンタルケア」も重要なことです。
お子さまのサポートを最善に行うためには、保護者さま自身が心身ともに健康であることが求められるからです。
だからこそ、保護者さま自身のメンタルケアについては、ストレスをためないように心がけることや、定期的にリフレッシュする時間を持つことが大切です。
また、専門家や相談窓口に相談することも、気持ちのケアに役立ちますので、このことを保護者さまにお伝えし、児発管としてできる限りのサポートをしています。
ちなみに当施設ぷりんしぱるでは、「保護者面談を3ヶ月に一回実施」や「保護者交流会を年4回実施」など、保護者さまと教室での情報共有や、保護者さま間で情報交換できる機会を積極的に作っております。
まとめ
今回は、お子さまの療育に取り組んでいる保護者さまからよくいただくご質問として、
「療育のデメリットとは?」
こちらについて、児発管(児童発達支援管理責任者)の視点からお答えしていきました。
ちなみにこの記事を執筆しているのは、埼玉県行田市・鴻巣市にある児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷりんしぱる」です。
ぷりんしぱるは「勉強についていけない」「お友だちとうまく遊べない」「集中して物事に取り組めない」など、発達・成長に心配のあるお子さまや、障がいを持ったお子さまを対象とした施設です。
ご家族の不安に寄り添い、ご相談しながら、お子さま一人一人が「主役(プリンシパル)」として人生を歩めるよう「発達基礎プログラミング」の考え方に基づいた最適な療育プランをご提案させていただいています。
お子さまがたくさんの仲間と共に楽しみながら成長できる、笑顔あふれる未来づくりを全力で支援いたしますので、ご興味があればお気軽にご連絡ください。
また、ぷりんしぱるでは一緒に働いてくれる仲間も大募集しています!
「“お子さまの人生は、お子さまが主役”であり、それを一生懸命サポートするご家族を、さらに私たちが支える!!」
という想いの下に「ぷりんしぱる」を運営しています。
感謝と喜びを仲間と共感し、身近にいる大切な人から、関わる全ての人たちへの恩返しのために、素直な気持ちでどんなことでも挑戦する気概を持って働ける人たちを育み、サポートしていきます。
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