3歳くらいで療育は必要ある?【療育に取り組む保護者さまからの質問シリーズ】

埼玉県行田市・鴻巣市にある児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷりんしぱる」がお届けする、求職者向けコラム。

今回は、お子さまの療育に取り組んでいる保護者さまからよくいただくご質問として、

「3歳くらいで療育は必要ある?」

こちらについて、児発管(児童発達支援管理責任者)の視点からお答えしていきます。

それではさっそくいきましょう!

3歳児の発達障がいの兆候とその特徴

まず保護者さまには、「3歳くらいで療育は必要ある?」という質問にお答えする前に、3歳児の発達障がいの兆候についてご説明しています。

詳しくは次の通りです。

言葉の遅れとコミュニケーションの問題

3歳児の発達障がいでは、「言葉の遅れ」が目立つことがあります。

具体的には、言葉が出なかったり、語彙が少なかったり、ということが挙げられます。

また、「コミュニケーションの問題」もあります。

例えば、目を合わせて人と話すのが苦手だったり、誰かの指示を理解できなかったりすることがあります。

またこれが合わさった状態として、発達障がいのお子さまは、「言葉と行動が一致しない」こともあるのです。

行動や遊びの特徴と発達障がいの関係

発達障がいのお子さまは、行動や遊びも独特の特徴があります。

たとえば、

  • 同じ遊びを繰り返す
  • 興味が限られている
  • 集団遊びが苦手

などが挙げられます。

また、発達障がいは運動機能にも影響をおよぼすことがあり、その影響でバランスや手先の動きが不器用なこともあります。

発達障がいに共通する「気になる様子」

発達障がいの兆候には、共通する「気になる様子」があります。

例えば、

  • 自分の名前を呼ばれても反応が遅い
  • 他人との距離感がうまく取れない

などが挙げられます。

また発達障がいのお子さまは、「集中力が低く、物事に興味を持ち続けることが難しい」ということも特徴のひとつです。

なので、ここまでお話ししてきたような様子があるのかを、まず保護者さまに確認してみてみましょう。

保護者さまができる療育サポートの方法とその効果

ここまでお話ししたことをふまえ、自分の子供に療育を提供してあげたいと思った場合、保護者さまができる療育サポートには、適切な環境整備やコミュニケーションの工夫、また専門機関との連携などがあり、これらのサポートがお子さまの発達に効果をもたらすことになります。

なので、次に説明することを保護者さまにお伝えしていきます。

ご自宅での療育的なコミュニケーション方法

3歳のお子さまの発達が気になる場合、まずはご自宅で療育的なコミュニケーション方法を取り入れてみることを、保護者さまにはおすすめしています。

具体的にはまず、お子さまと一緒に遊ぶ時間を確保し、楽しい生活を送ることが基本となります。

その遊びの中で、言葉や行動を理解しやすく伝えることが重要で、具体的には以下の方法があります。

  • お子さまの目を見て話す
  • 簡単な言葉で伝える
  • お子さまの質問に答える

また、お子さまの目線に立ち、興味を持ちやすい遊びや環境を提供することも重要です。

お子さまがどんな遊びに興味を持っているのか確認し、ぜひ一緒に楽しんであげることをおすすめしています。

このように、ご自宅での療育的なコミュニケーション方法を実践することで、お子さまの発達や学習を助けることができますが、さらにお子さまの発達を促すためには、適切な成長サポートが必要です。

それには、専門家や療育施設と連携して、お子さまの個別のニーズに合わせたサポートが不可欠となるのです。

療育施設や専門家との連携の重要性

療育において、お子さまの発達に関する知識や経験を持っている療育施設や専門家と連携することは、お子さまの発達障がいを支援する上でとても重要で、具体的な連携方法には以下があります。

  • お子さまの発達状況を把握する
  • お子さまに合った療育プランを立てる
  • お子さまの様子を観察し、適切なサポートを提供する

そして、保護者さまがお子さまの発達障がいについて理解し、適切なサポートをするためには、専門家の助けが必要です。

専門家が、ご家族や保護者さまに対してアドバイスや指導をすることで、お子さまの発達障がいに対する理解が深まりますので。

ちなみに、療育に関わる専門家(有資格者)は、下記のように多種にわたります。

  • 保育士
  • 児童指導員
  • 作業療法士
  • 理学療法士
  • 言語聴覚士

そして、このような資格を持った人たちが、現場ではどのような療育をしているのか、資格別にご説明させていただきますね。

保育士

保育のプロであり、お子さま(特に児童発達支援による未就学)へ行き届いた支援が行えるようになるために働いています。

ちなみに「行き届く」とは、未就学のお子さまの気持ちや行動に寄り添い、また発達の観点のみならず、お子さまへの関わり方や声のかけ方、そして未就学のお子さまに興味を惹かせるような世界観や、楽しめる遊び作りの提供などを行っています。

児童指導員(教員資格)

学校教師としての経験やそれを目指す過程で学んだこと、また実習で培った経験を、放課後等デイサービス(就学後)でお子さまと関わる際に活かしています。

就学後のお子さまの関わり方や声のかけ方、学習支援の寄り添い方や活動の立案など、大いに児童指導員としての知識やスキルを活かせますよ。

作業療法士

児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた微細活動など身体の細かい動きを観察し、それを評価した上で、そのお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。

学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに作業療法士としてのの知識やスキルを活かすことができます。

また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、作業療法士としてのスキルを活かすことができますよ。

理学療法士

児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた粗大活動など身体の大きな動きを観察し、それを評価した上で、そのお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。

学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに理学療法士としての知識やスキルを活かせます。

また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、理学療法士としてのスキルを活かすことができますよ。

言語聴覚士

児童発達支援や放課後等デイサービスなどで、それぞれの発達年齢に応じた発語や認知、摂食や嚥下などに関する検査と評価を行います。

特に児童発達支援では、発語や認知に関するプロフェッショナルとして活躍するケースが多いですね。

相手からの言葉を正しく認知する能力や、自分の気持ちを言葉として発語する能力など、言語療法は4~5歳ごろから始めるケースが多いと言われていますが、対象となるお子さまに適切な支援を立案、そして活動に取り入れることをしていきます。

学校で学んだことや臨床で経験したこと、これをお子さまたちとの遊びの中に取り入れ、遊びながらのリハビリなどで大いに言語聴覚士としての知識やスキルを活かせます。

また、個別療育で個々のお子さまと関わり、支援をすることでも、言語聴覚士としてのスキルを活かすことができますよ。

ちなみにこの記事を執筆しているのは、埼玉県行田市・鴻巣市にある児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷりんしぱる」です。

そして、ぷりんしぱるでは一緒に働いてくれる仲間も大募集しています!

「“お子さまの人生は、お子さまが主役”であり、それを一生懸命サポートするご家族を、さらに私たちが支える!!」

という想いの下に「ぷりんしぱる」を運営しています。

感謝と喜びを仲間と共感し、身近にいる大切な人から、関わる全ての人たちへの恩返しのために、素直な気持ちでどんなことでも挑戦する気概を持って働ける人たちを育み、サポートしていきます。

お子さまのご支援を通し、一緒に成長していきませんか?

採用に関するご相談や職場見学会の詳細は、【こちら】または【下記バナーをタップ】よりご確認ください。

このように、療育施設や専門家との連携が、お子さまの発達障がいへの支援に大きな影響を与えるため、その重要性はとても高いと言えるのです。

なので、このことをしっかり保護者さまにはお伝えするようにしています。

ご家族や周囲の理解とサポートの役割

そして、ご家族や周囲の理解とサポートは、お子さまの発達障がいへの対応において非常に重要な役割を担っていて、具体的には以下の役割があります。

  • お子さまの発達障がいを理解し、適切なサポートを提供する
  • お子さまが安心して成長できる環境を整える
  • お子さまの困難をサポートし、共感する

ご家族や周囲の人たちがこれらの役割を果たすことで、お子さまは自信を持って進んでいくことができます。

そして、ご家族や周囲がお子さまのことを理解し、サポートすることで、お子さまは困難に立ち向かう力を身につけることができるのです。

なので、このことも保護者さまにはお伝えするようにして、無理のないところから周囲のサポートを得られるよう意識してもらっています。

早期療育とそのメリットについて

3歳くらいからのいわゆる「早期療育」は、お子さまの発達障がいを早い段階で対応することで、将来の学習や生活において良い結果をもたらすことが期待できるため、非常に重要だと言えますので、この点も詳しく保護者さまにお伝えするようにしています。

発達診断で指摘された場合の対応

3歳ごろの発達診断で発達障がいのことを指摘されたら、「まずは冷静になってください」と保護者さまにはお話ししています。

そして、具体的な対応策を考えるため、遠慮せずに私たち専門家に相談するようにしてもらうことも、しっかりご説明しています。

「決して一人で悩まないでください!」ということを真剣にお伝えしているのです。

早期療育がもたらす効果と成長

3歳からの早期療育は、発達が遅れているお子さまたちにとって効果的だと、保護者さまにお伝えしています。

その理由は、幼い時期のお子さまの脳はまだ柔軟性があるため、療育を受けることでより成長が期待できるからです。

そして早期療育の効果として、

  • 言葉の理解力の向上
  • 運動能力の向上
  • コミュニケーション能力の向上
  • 自己表現の方法を学べる

などが挙げられます。

さらに、早期療育はお子さまだけでなく、保護者さまもサポートを受けられます。

なので、保護者さまも療育を通して、お子さまとの関わり方を学び、一緒に成長することができるのです。

療育施設の選び方についてのポイント

療育施設の選び方についてですが、具体的には下記のポイントをおさえて選んでみるよう、保護者さまにお伝えしています。

  • お子さまとスタッフの人数バランスが良い
  • 見学の対応をしているスタッフの雰囲気が良い(「笑顔がある」など)
  • 施設で行なっている活動の意図・目的がしっかりしている
  • スタッフの勤務先への所属意識がしっかりしている

また、この記事を読んでくださっているあなたが、療育施設への就職・転職を考えているのであれば、

  • 施設見学の際にお子さまとの関わる時間を設けてくれたり、各有資格者のスタッフに見学の対応をしてもらい、実際に働き方などを聞ける体制を取っているか
  • 新卒の学生さん向けに「インターン」や「職場体験会」などの機会を設け、就職するにあたり知りたい情報や体験をいつでも快く提供してくれる施設なのか

このあたりをポイントとして、施設を見学してみることをおススメします。

まとめ

今回は、お子さまの療育に取り組んでいる保護者さまからよくいただくご質問として、

「3歳くらいで療育は必要ある?」

こちらについて、児発管(児童発達支援管理責任者)の視点からお答えしていきました。

ちなみにこの記事を執筆しているのは、埼玉県行田市・鴻巣市にある児童発達支援・放課後等デイサービス「ぷりんしぱる」です。

ぷりんしぱるは「勉強についていけない」「お友だちとうまく遊べない」「集中して物事に取り組めない」など、発達・成長に心配のあるお子さまや、障がいを持ったお子さまを対象とした施設です。

ご家族の不安に寄り添い、ご相談しながら、お子さま一人一人が「主役(プリンシパル)」として人生を歩めるよう「発達基礎プログラミング」の考え方に基づいた最適な療育プランをご提案させていただいています。

お子さまがたくさんの仲間と共に楽しみながら成長できる、笑顔あふれる未来づくりを全力で支援いたしますので、ご興味があればお気軽にご連絡ください。

また、ぷりんしぱるでは一緒に働いてくれる仲間も大募集しています!

「“お子さまの人生は、お子さまが主役”であり、それを一生懸命サポートするご家族を、さらに私たちが支える!!」

という想いの下に「ぷりんしぱる」を運営しています。

感謝と喜びを仲間と共感し、身近にいる大切な人から、関わる全ての人たちへの恩返しのために、素直な気持ちでどんなことでも挑戦する気概を持って働ける人たちを育み、サポートしていきます。

お子さまのご支援を通し、一緒に成長していきませんか?

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